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冬の運動不足の問題
シンポジューム「こどもの居場所と遊び」での講演から
明らかにしました。秋田県が肥満児日本一の県ではないかということを私はこれまで強く主張してきたのです が、標準体重など全国統一基準によるデータがなく、はっきりはしませんでした。今回初めて標準体重計算基準 が示され、全国データが明らかにされたのであり、この意義は大きいと思います。ご承知のように秋田県は生活 習慣病最悪県ですが、生活習慣病の最大の危険因子である肥満が子どもにおいて日本最悪となれば、子供を 育てる生活習慣や環境が最悪であり、また将来までも生活習慣病ワーストが続くことが予想されます。これは見 過ごせない重大な問題です。 ![]() が目立ちます。また男児に目立っています。 ![]() ![]() 対象に調査したものですが、全国より秋田県は相当に高くなっています。(全国値は学校保健統計調査値によ る) ![]() ![]() ![]() よりも小さく体重も少なかったのですが、昭和40年代を境に全国平均を上回り、差も広がってきました. ![]() 重はまだ増えつづけています。つまり平成に入ってから肥満傾向になってきているのではないかと思われます。 ![]() 長にたいする体重をみてみますとはこの25年間でほとんど1kg以下の増加にすぎません。一番増えた11歳で も昭和55年(1980)の平均身長は144cmで体重は36.6kgですが、平成16年の身長144cmの体重は38kg、1.4 kg増にすぎません。 ![]() 値が真ん中ではなく、高身長、高体重側のすそ野が伸びています。これが平均値を押し上げることになりま す。肥満児は一般に身長もおおきいので、全体の平均身長・平均体重の増加は肥満児が増えてきたためと思 われます。 ![]() 岸、下位は沖縄、九州、和歌山、広島など九州や西日本の太平洋沿岸であることが分かります。地理的・気候 的問題があることがうかがわれます。 ![]() かと考えていますので、運動について検討してみました。ここでは病気に関連する肥満は考えません。 ![]() は死亡率が低くなります。 適当な運動量は成人で1週間3000−3500カロリー、1日450-500カロリーといわれます。 ![]() なります。1週間で2200カロリーですからできればもう少し多く12000歩位ほしいところです。 ![]() ![]() 歩数計をつけてもらい、1日平均歩数を調査したところでは平均で1日約15800歩でした。図の横軸は歩数、縦 軸はBMIで、真ん中の縦線は平均歩数ですが、BMIが高い児すなわち肥満児でも春夏では歩数量はそんな に少ないわけではありません。 ![]() つまり肥満児は見られません。これは統計的に有意差があります。 この22000歩のエネルギー消費量ですが。 ![]() ーです。 ![]() ります。 ![]() ロリーとなります。 ![]() 所要量でいわれる390〜450カロリーにほぼ適当です。しかし平均の15800歩では300カロリーであり、やや不足 です ![]() ます。この2〜3倍の時間運動すれば400〜450カロリーとなり、これはまた22000歩の歩行に相当します。 400〜450カロリーという運動量はおおよそスポ小の練習量位に相当すると思われます。実際にも肥満児がス ポ小に参加するようになると相撲柔道以外はほとんど肥満度が軽減するのを経験することから(相撲や柔道で は指導者が意識的に体重増加をさせることが多い)、肥満予防に、さらには肥満児の治療に一日20000〜 22000歩相当の運動量をこなせるように、一日のうちに2時間前後の運動時間を用意するといいと思いま すし、小学5-6年生の運動量としてこの量を推奨することは過度ではないと思います。 そして成人の「1日1万歩」を参考に「子どもは1日2万歩」という標語を掲げることを提案します。 ![]() 身長はおおよそ年間の伸びの半分伸びていたのですが、体重は年間増加量の1/3しか増えていませんでし た。 ![]() す。 ![]() 29 これをBMIでみると、小中学生のBMIは成長とともに数値が増えるので通常10-11歳では年間0.6位、すなわ ち秋のBMIは春よりも平均約0.3くらい多くなるはずですが、29図の青は春よりも秋にBMIが増加したもの、赤は 春と比べて秋にBMIが増えていないかむしろ減少したものですが、赤つまりBMIが増えないあるいは減少した ものが多数です(黄色の部分は±0.3すなわち増あるいは減であるが変化が少ない部分)。つまりスリムになっ ています。 ![]() ![]() れます。 ![]() 以下であったが秋には20%以上になったものを比較しても減少した者が多く見られます。天高く馬肥ゆる秋で すが、秋田の子どもはやせていきます。 ![]() く、秋から春まで即ち冬は運動が不足するためではないかと思います。地理的気象的意味、つまり寒さが 厳しく、雪の降ることが影響しているのではないかと思われるのです。 ![]() く、たくましい体つくり、健全な生活習慣つくり ![]() ![]() 夏と冬で食事の状態が大きく変わるわけではないと思いますので、秋田県に特に肥満児が多いのは子 供の健全発育に欠かせない運動の場所や機会が少ないことを意味し、寒さや雪など冬という自然的なハ ンデイを克服できていないことを意味します。これは大人の責任です。食事の問題を決して軽視するわけ ではないのですが、肥満予防は子供の遊び場、運動の場など居場所つくりでもあるのです。運動はたくま しい丈夫な子どもを作ります。生活習慣病最悪県という評価は残念ながら子供の健全育成最悪県という 評価にもつながるものであることを私たちは考えなければならないと思います。 ![]()
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