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讃岐広島のお大師まいり
毎年の旧暦3月21日、讃岐広島では「お大師まいり」が行われ、にぎやかな春の一日となります。
お大師とは弘法大師空海さんのことです。毎年、旧暦3月21日(=その年によって実施日が違うのでお手元の暦で確認ください)に行われるのは、弘法大師が承和2(835)年に62歳で高野山で入定されたご命日に由来します。
「お大師まいり」の日は、島内外から大勢の参拝者やお遍路さんが訪れて島内にあるお堂やお寺を巡り、広島の人たちがお茶やお菓子、炊き出し、果物などでお遍路さんをお接待(おもてなし)します。徒歩、車、自転車で巡るのは人それぞれです。
広島の人たちは、草刈りといった道の整備、お接待する物の用意、目印の旗や案内表示を出したりと、鋭意準備をされて当日を迎えます。
このお大師まいりは仏教の巡礼ですから、参拝者は合掌礼拝して参拝し、各お接待所でお賽銭(各自のお気持ち)をあげて、お接待を受けます。たくさんのお接待所でお接待を受けるなら、お接待くださった物でいっぱいになりますので、リュックがあった方が便利でしょう(笑)。
この「お大師まいり」の根本的思想背景は、本家・四国八十八所巡礼と同様です。島内にミニ八十八か所が定められていますが、実状としては、これら島内の88か所全部をお大師まいりの日に回るまでは及ばず、島内の各地区に設けられた20か所あまりのお接待所を中心に回っている方がほとんどです。
広島や本島でこの伝統行事がいつから始まったのかは定かではありませんが、江戸時代から続いているそうです。一説には豊臣秀吉の朝鮮出兵に水軍として参加した塩飽諸島の人達が戦没者の霊を弔うために行ったのがルーツであろうと言われます。いずれにせよ、島の人たちの先祖供養の心とお接待(おもてなし・施し)の心が融合し、かつ、江戸時代に四国八十八ヶ所のお遍路巡礼が発展していったことと関係がありそうです。
また、平安時代に弘法大師空海が四国巡錫の時、島内の心経山(標高213m)で修行したと伝えられています。山の名前の由来も『般若心経』に関係があるに違いありません。広島をはじめとする塩飽諸島には歴史的に真言宗寺院が多いということも関係が深いと思われます。
現在、本島に11ヶ寺、広島に6ヶ寺、牛島に1ヶ寺、手島に2ヶ寺の合計21ヶ寺がありますが、このうち17ヶ寺が真言宗寺院です。なお市井の天台宗玉瀧寺も元々は真言宗寺院でした。
お四国の島ならではの行事です。このホームページをご覧になって、ご興味のある方(お遍路装束でなくて全然OKです)、お遍路さん、巡礼好きの方、ウォーキング愛好者など、ご家族連れで讃岐広島の「お大師まいり」へどうぞお越しください!。島の人たちとのふれあいは、きっと良い想い出になるに違いありません。
なお、香川県内の島しょ部で、「お大師まいり&お接待」の行事が実施されているのは次の通りです(ネット上で確認できる所)。当日に臨時便が出る場合がありますので各運航会社にお問い合せください。
讃岐広島
「お大師まいり」の様子
平成20(2008)年4月26日
(旧暦3月21日)
【コース】江の浦港→立石→江の浦→釜の越
→甲路→青木→心経山→青木→市井
→茂浦→山の神展望所→江の浦港
※島内の全てのお接待所を巡拝するなら、このコースで行きましょう。
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藤の花がお出迎え
(江ノ浦港から立石地区へ向かう途中)
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立石地区の神光寺
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江の浦地区の第27番札所のお堂
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青木地区からの心経山への登山口
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心経山への坂道途中のお接待所
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心経山大師堂の入口(上記登山口から徒歩約30分)
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心経山山頂のむき出しの岩と石碑
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心経山山頂から小手島、手島や青木地区を一望
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青木地区の長福寺
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市井地区の玉瀧寺
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茂浦地区の正福寺
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市井地区でのお接待
平成21(2009)年4月16日 |
観音堂(青木と市井の間、県道の海側)
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水ノ元大師堂
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山田薬師堂
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城山大師堂
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玉瀧寺本堂
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玉瀧寺での護摩供
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岩屋のお大師様(市井港の県道より少し入る)
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県道のお大師様(市井と茂浦の間)
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※この地図をクリックすると拡大画像を見られます(85KB)※ |
【各地区間の距離】
江の浦→立石…1.2km
江の浦→釜の越…1.6km
江の浦→甲路…4.0km
江の浦→青木…6.0km
江の浦→市井…8.3km
※海岸沿いの時計回り
江の浦→茂浦…9.9km ※海岸沿いの時計回り
江の浦→茂浦…3.5km
※島中央の道
江の浦→市井…5.1km
※島中央の道から茂浦経由で反時計回り
さぬき広島一周…19km
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讃岐広島ミニ八十八ヶ所

江の浦港にある『讃岐広島ミニ八十八か所巡拝案内図』
※写真をクリックすると拡大画像[縦型]を見られます(139KB)※ |
「讃岐広島ミニ八十八ヶ所」は、スタートである第一番札所が立石地区で、時計回りに江の浦、釜の越、甲路、青木、市井、茂浦の各地区へと巡ります。茂浦からは南下して山の神展望所を経て再び江の浦地区へ行き、最後の第88番札所は立石地区で結願というルートです。
このミニ八十八ヶ所の起こりは、讃岐広島の島の形が四国の地形に似ていることもあり、四国八十八ヶ所にならって八十八体のお大師さん(弘法大師の石仏)をお祀りし、八十八の札所を設けたことに始まるといいます。茂浦地区の正福寺本堂前に「廣島八十八箇所霊場開山
当寺住職請川自巌建之 明治四十五年三月二十一日」の石碑が建立されていますので、明治45(1912)年の開創です(=写真)。
つまり、「讃岐広島ミニ八十八ヶ所」は、平成24(2012)年4月11日(水)に開創100周年の記念の年を迎えました。
全長15km以上ありますが、風光明媚な瀬戸内海の景色や、いろは石を眺めつつ、その言葉の蘊蓄を味わいながら、神社仏閣や史跡を訪ねることができます。讃岐広島を周遊する一日ハイキングにも最適でしょう。
■ダウンロードサービス
讃岐広島ミニ八十八か所の地図(PDF形式、548KB)
…毎年旧暦3/21に実施される「讃岐広島お大師まいり」で配布されているモノクロコピー版です。
参考:『心経−広島西小学校創立百周年記念誌』、『讃岐広島ミニ八十八か所巡拝略図』、『本島霊場巡拝案内図/ごあいさつ』、『広島の民俗と歴史』(塩飽広島歴史研究会・木村秀雄著)、「香川県の写し霊場の成立」(田井静明著、『瀬戸内海歴史民俗資料館紀要』19号)他
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