大館市では、1951年4月1日(昭和26年)の市制施行以来、4度もの大火を経験しています。
もちろんこれは、決して良いことではありません。むしろ、不名誉なことですが、私たちにとっては
忘れてはならない歴史です。
これから、冬に向けて火気を取り扱うことが多くなりますが、もう一度過去の大火を振り返り、
「火の用心」に努めましょう。
もう火事はいや! 御成町二丁目(現住所 有浦三丁目) 木村孝雄さん
あれは私が中学校二年のときでした。三時間目の授業が終わった頃と記憶しております。「二丁目の方が火事だ!」という同級生の声に驚いて窓からのぞいてみると、白っぽい煙が見えました。そのときは、自分の家が焼けるなどとはまったく考えませんでしたが、見る間に煙はだんだんと黒くなり、広がっていきました。四時間目が始まってまもなく、「全校生徒は校庭に避難するように」という校内放送が流れ、私たちは先生に誘導され校庭へ。しかし、家の事が心配でいてもたってもいられず、先生には黙って家へ走って帰りました。
家は無事でした。五十メートルくらい離れたところが焼けていたので、「自分の家は絶対に大丈夫」と思い、二階の自分の部屋へ入ったんです。そうしたら間もなく、下のほうが騒がしくなったのでのぞいてみると、みんなで荷物を出していました。あわてて外へ飛び出すと、なんと火はそばまでせまっているではありませんか。部屋から自分のものを出すひまなく逃げました。今考えてみると、なぜ部屋に入ったときに、大事な物だけでも持ち出せるよう準備しておかなかったかと悔やまれます。
大火のときの火のまわりの速さには本当に驚かされました。
あれ以来、私の家では自然に火の元を十分注意するようになりました。もう二度と火事はいやですからね。
昭和43年の大火以降、大規模な火災はおきていません。新しい街づくりと近代的な消防力の前に、大火の歴史は幕を閉じたのでしょうか。しかし、大火の導火線となりえる火災は今もなお、発生しております。住宅密集地や道路が狭隘な地域などがまだまだたくさんあるのも事実です。大火は過去のものと思わず、いつ発生してもおかしくないものと思い、市民一丸となって、大火の町大館市を、「防火の町大館市」に変えていきましょう。
大館市消防本部では、防火講話、消火訓練、災害図上訓練など様々な災害に対応できるよう市民の皆さんに
防災対策をアドバイスしております。町内会、婦人会など少数でもかまいませんので、ぜひお問い合わせください。
お問い合わせ先
大館市消防本部 予防課予防係
TEL 43−4151